2021年4月に発売したゼンハイザーのノイズキャンセリングTWS(他にも完全ワイヤレスイヤホン・トゥルーワイヤレスイヤホン・フルワイヤレスイヤホンとも言われています)MOMENTUM True Wireless 2のレビューです。
プレーヤーはiPhoneで音楽再生アプリはSpotifyを使っていますので、オーディオ好き・マニア向けではなく一般向けのレビューとなります。
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【2022.04.27. 更新】次モデルのMOMENTUM True Wireless 3の日本での発売が発表されました!
レビュー
ゼンハイザーのモメンタム・トゥルー・ワイヤレス2の公式サイトはこちらになります。スペックの詳細は間違いがあるといけないので公式サイトにてチェックをしてください。
音質
めちゃくちゃ良いです!高音〜中音〜低音域がバランス良く鳴り、細かい音もしっかりと解像してくれます。
この値段のTWSでここまでの音質を実現させるのか、とオーバーではなく思えたイヤホンです。
音の味付けはいわゆるモニターライク、レコーディングされた音源の原音に忠実な味付けとなっています。
よって、今まで派手な味付け(ドンシャリと言われる低音と高音を意図的に大きく鳴らすなど)のイヤホンを使っていると、このMOMENTUM True Wireless 2を初めてリスニングすると非常に味気ない気がしてしまう可能性がありますので、その点はお気を付けください。
私は音楽関係の仕事をしておりますが、レコーディングディレクターやエンジニアが普段使いで使用している率が高いTWSだと思います。
ワイヤレス接続
繁華街の人混みや多数の無線電波が飛んでいるシーンでも断線は殆どありません。かなり良好な接続です。
ここ数年で発売されたこの価格帯のTWSは優秀ですね。一昔前は繁華街に行くと使い物にならないTWSも多かったですが、その点はこの価格帯であればだいたいのイヤホンが安心して購入できるようになりました。
ノイズキャンセリング機能
メーカーからも公式アナウンスが出ている通り、何よりも音質を最優先させたイヤホンのためノイズキャンセリングに関しては同価格帯のライバル機に比べて弱いです。(*ノイズキャンセリング機能は基本的に音質悪化の影響を与えるため)
騒音が比較的少ない早朝や夜の住宅街などを歩いている時はしっかりとノイズキャンセリングが効きます。
ですが、繁華街や電車の中ですとノイキャンの効きが弱いため音楽のBGMとして常に騒音が入ってしまいます。もちろんノイキャンOFF時よりは騒音の音量は下がりますが。
コロナ流行以来、電車は窓を少し開けて走行するようになったので特に地下鉄などはかなり騒音があり、電車に(特に地下鉄に)よく乗る人にとっては最良のイヤホンにはなりにくいのかと思います。
外音取り込み機能
必要以上に周囲の音を拾うわりには、肝心な人の声を拾うのが苦手と言う印象です。
例えばコンビニやカフェ等で店員さんとやり取りをする際に音楽を止めて外音取り込みモードにしても、店舗や店員さんによっては聞き取るのが困難なケースがあります。
その他
ケースに布地が貼り付けられており、他メーカーに比べて高級感があるように感じます。
それと限られたケースなのですが、よくオフィスビルや商用施設にネズミや害虫除けの高周波超音波を出す機械がありますが、あれをノイキャンのマイクが拾って「ブツブツブツ…」とかなり不快な音をイヤホンが出す時があります。
全ての高周波超音波に反応しているわけではなく、限られた製品(使っている周波数?)と限られた設置環境によるもののようでどこでもそうなる訳ではないのですが、私がよく行くオフィスビルで発生するので少し困っています。
まとめ
音質としてはかなり高い水準にあると思いますが、ノイキャンや外音取り込み機能の性能がいまひとつのため、実用性を含めたトータルパフォーマンスとしてはSONY WF-1000XM4に私は軍配を上げます。
都市部での使用に関してはMOMENTUM True Wireless 2はどうしても音質を最優先にしたモデルなのでノイキャンの効きが他機種よりも弱いため、その最上級の音質を堪能する事が難しいです。(音量を上げれば良いかもしれませんが鼓膜への負担が心配ですし。)
逆に「静かの部屋の中で」「夜に住宅街で散歩をする際に」など限られたシーンではこのイヤホンの能力が最大限に発揮されると思いますので、ご利用されるシーン次第では最上級にお薦めしたいイヤホンです!
【2022.04.27. 更新】次モデルのMOMENTUM True Wireless 3の日本での発売が発表されました!