イヤホンのイヤーピース交換とは何か?を、AZLAの交換用イヤーピースSednaEarfit XELASTECのレビューと共に書いていきます。
「イヤーピースって何?」「交換したら何なの?」と言う方も是非読んで頂ければと思います。
なお、当記事は(と言うか当サイト全般)オーディオ好き・マニア向けではなく一般向けのレビューとなります。
なお言わずもがなですが、このブログの情報によって購読者さまに如何なる不利益が生じましても責任を持てませんので予めご了承ください。
そもそもイヤーピースとは?
イヤーピースと言うのはイヤホンの耳の穴の中に入れる部分で、シリコン製だったりウレタンフォーム製のやつです。
耳の穴の中に直接入れる部分のためイヤーピース次第で音質にも影響を与えます。
ある程度の価格帯以上のイヤホンを買うと多くの場合S・M・Lの3サイズのイヤーピースがが同梱されていたり、場合によってはウレタン製とフォーム製と2種類が同梱されている事もあるのであの部分が交換できる事はご存知かと思いますが、実は様々なメーカーから交換用のイヤーピースが販売されているんです。
なぜイヤーピースを交換?
イヤーピースが消耗したためメーカー純正品を新たに購入して交換するのであればまだしも、なぜ消耗もしていないのに、しかも他メーカーのイヤーピースに交換するのでしょうか?主に考えられるのは2点です。
フィット感
イヤホンのイヤーピースの役割の1つがパッシブ・ノイズキャンセリングと言う役割です。
通常のノイズキャンセリングはアクティブ・ノイズキャンセリングと言われ、ご存知のように機械的にノイズを減らしていますが、イヤーピースは耳の穴の隙間を塞ぐと言う物理的にノイズを減らす役割をしています。
ですから、ある程度の価格帯以上のイヤホンを買うとS・M・Lなど3種類くらいのサイズのイヤーピースが同梱をされていて自分の耳の穴のサイズに合う物を選ぶのですが、これがピッタリ合わない人もかなりいます。
私もSONY WF-1000XM4ですと、付属のMサイズではやや小さく(耳の穴との間に隙間がやや出来てしまう)、かと言ってLサイズだとやや大きい(しっかりと耳の穴に入りきらない)と言う現象が起きます。要はMとLの間のサイズが欲しいわけです。
これが社外品の交換用イヤーピースだと、それらの間を埋めるMS・ML、さらにSよりも小さいSSやLより大きいLLなどがラインナップされている事が多く、より多くの人が耳の穴にフィットするイヤーピースを選ぶ事ができます!
音質を変える・メンテナンス・寿命
あくまで一般論であり人によって感じ方は違いますが、シリコン製のイヤーピースは音が堅めになり高音が響きやすく全体的に解像感が増すと言われています。
また、材質の特性もあり寿命自体が長く、アルコールウェットティッシュで拭いたり水洗いをしたりと衛生面ではフォーム製を何歩もリードしますし、寿命もそれなりに長い事もフォーム製より優れています。
一方、ウレタンフォーム製のイヤーピースは音が柔らかめになり低音が響きやすいと言われており、材質の特性から耳の穴にフィットしやすく遮音性に優れています。
逆に、解像感がやや薄れるとも言われ、また基本的に水分がNGのため衛生面ではシリコン製に劣りますし、イヤーピース自体の寿命も早いもので2〜3ヶ月で寿命を迎えます。
せっかく購入したイヤホンでも「想像した音質ではなかった」と言った場合、イヤーピースを交換してみるのも良いかもしれません。
AZLA SednaEarfit XELASTECのレビュー
イヤーピースってもちろんイヤホン本体より全然安く買えるのでついつい色々な種類を買って試してみたくなってしまうんですよね…。沼です(震)
そんな中で今回購入したイヤーピースはAZLA SednaEarfit XELASTECです。
素材
パッと見はシリコン製のように見えますが、メーカーサイトによると高品質TPE(熱可塑性エラストマー)と言う素材だそうです。(これもシリコンの一種なのでしょうか?)
この素材は耳の穴の中に入れると耳の熱によって素材自体が軟化して耳の穴にフィットすると言う素材です。
サイズ展開
サイズは全6サイズあるのでノーマルのイヤーピースよりも装着感が増す可能性が高いです。
以下、公式サイトよりサイズを引用しておきます。
- SS…直径10.4mm
- S…11.2mm
- MS…11.9mm
- M…12.6mm
- ML…13.3mm
- L…14.0mm
- 全サイズ高さは8.8mmでイヤホンに装着する部分は直径3.6mm
それぞれのサイズ毎での販売はもちろん、試着をする事のできない人向けに3サイズセット(例:M・ML・Lを1セットずつ合計6個)での販売も行われています。
カラー
クリアですがややスモークがかかっています。透明なグレー(?)と言ったところでしょうか?
ノーマルのイヤーピースがほぼ黒のためイヤーピースを交換したのが一目で分かりますので所有欲は増します。
あと汚い話で申し訳ないのですが、黒のイヤーピースって耳垢がちょっとでも付くとそれが目立つのですがこの色だと目立ちにくいです(汗)
充電ケースへの収まり
非純正のイヤーピースを装着した場合たまに問題になるのが充電ケースへの干渉です。
最近の充電ケースはイヤーピースの収納部分に余裕を持たせている事が多いのですが、ここに余裕がないとケースに上手くイヤホンが収まらずに充電されなかったり、ケースの蓋を開くたびにイヤホンが飛び出てきて地面に落としてしまうと言う大問題が発生します。
今回レビューしたSONYのWF-1000XM4とAZLAのSednaEarfit XELASTECの組み合わせでは干渉は起きませんでした。
個人的感想
まず、私の耳の穴には両耳ともMLがぴったりでした。(*上記の通りWF-1000XM4ではMでは小さくLでは大きいサイズ感です。)
使用しているTWSがソニーのWF-1000XM4で、ノーマルのイヤーピースがウレタンフォーム製のため全体的に柔らかめの音質だったのですが、このAZLA SednaEarfit XELASTECのイヤーピースに交換してから若干ですが堅めの音質になったのではないかと思います。
ですが、素材の高品質TPEによるものか(何となくですが)他のシリコン製のイヤーピースに比べると音全体が少し柔らかい、優しい音なのかと感じました。(*まぁ、プラシーボ効果なのかな?とも思えますが…汗)
まとめ
私のように「ノーマル(付属)のイヤーピースだとサイズが合わない」と言う人、それから「若干で良いから音質を変えたい」と言う人には是非ともお薦めしたいイヤーピースです!